ナチュラルワインはどんなグラスで飲んだらいいの? TABI LABO主催のナチュラルワインイベントでシュピゲラウの『エキスパートテイスティング』グラスを体感

2019年3月14日 長くワインの輸入に携わってきたインポーターの藤木潤さんと、中目黒でワイン屋さん「THE WINE STORE」を営む横川かおりさんを招いて、ナチュラルワインを楽しむイベント「I MY ME WINE 〜自分の好きなナチュラルワインを見つけよう!〜」が開催されました。

定員を超えるお客様が集まり、イベントは大盛況。お二人のワイナリー訪問時のお話をそのワイナリーのワインを飲みながら聞けて、まるで追体験するようなイベントでした。

ワインは全てシュピゲラウの『エキスパートテイスティング』グラスで提供されました。
ナチュラルワイン愛溢れる、藤木潤さんと横川かおりさんに『エキスパートテイスティング』グラスについてお話を伺いました。

藤木潤(ふじき じゅん)ナチュラルワイン・キュレーター。ワイン輸入会社での勤務を歴て、ナチュラルワインのさらなる普及と造り手と飲み手の心をつなぐために新しいプロジェクトを準備中。ナチュラルワインにまつわる情報発信や、イベントなど積極的に取り組まれています。https://gamaylover.com/

横川かおり(よこかわ かおり)中目黒のワイン屋さん「THE WINE STORE」の店主。 小さなお店には、ナチュラルワインがぎっしり。グラスでいろいろな種類のワインの試飲ができたり、購入したワインを抜栓して楽しめる立ち飲みスペースがあり、ワインの魅力に気軽に触れられる空間となっています。http://thewinestore.jp/

 

持った時に記憶の片隅に、このグラス使った事があったなっていう感覚

シュピゲラウ:実はこのグラス、「ゴ・エ・ミヨ」というフランスのレストランガイドで2009年にテイスティンググラスの評価をした事があって、その時はINAOのテイスティンググラスを含めて、色々なメーカーのグラスを一度に評価したんですけれど、その時に一番の評価を頂いていて。「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」というワイン専門誌のテイスティンググラスを比較した時も1位になりまして。プロの方々から評価の高い、知る人ぞ知るグラスなんです。

横川かおり(以下、横川):パリでも見つけました!

シュピゲラウ:パリのナチュラルワインで有名なビストロ「ル・ヴェール・ヴォレ(Le Verre Volé)」でも使用されています。

藤木潤(以下、藤木):たしかに、持った時に記憶の片隅にこの使った事があったなっていう感覚がたしかにあります。

横川:日本でもナチュラルワインを扱っている大好きなレストラン、複数で使われていたので、グラス自体にも惹かれていましたし、自分のお店を始める時にグラスはこれがいい!と思って、じつはカタログ含め買えるところを結構探したんです。でも見つけられなくて。

シュピゲラウ:横川さんがお店を開いた時は、日本ではほとんど露出がなくて。今やっとオンラインショップでも販売しているのですが(汗)。

横川:小売りもされているんですね。

シュピゲラウ:オンラインショップとリーデルの青山本店で販売しています。

これくらいコンパクトで、かつ繊細なんだけど繊細すぎないこのバランスはちょうどいい。ありそうでない素敵なバランスだと思います

横川:グラスにも受け取る方の好みってあると思うんですけど、ナチュラルなワインって、ある種の繊細さをもっていて、例えば大ぶりなグラスだと、開く要素がある反面、拾いにくくなる香りや味わいもあると思うんですね。ナチュラルワインならではの微妙なニュアンスは、これくらいコンパクトで、かつ繊細なんだけど繊細すぎないこのバランスはちょうどいい。ありそうでない素敵なバランスだと思います。

藤木:ナチュラルワインって、表現力が多彩というか、グラデーションがすごくあると思うんですね。赤ワイン、白ワインという大きなカテゴリーでも、赤でも白ワインのような飲み心地のものだったり、白でも赤のような飲み心地だったり。
すごい、いろんな表情があるときに、僕的には、フラットに対応、飲ませてくれるグラスってナチュラルワインには、適しているなと思っていて。この形は赤でも白でも、泡でも多彩な表情をフラットに表現してくれるという意味で適しているなって思います。とくに、みんなで気楽に飲むっていうときには、シビアに、例えば「グランヴァンなのでこのニュアンスをしっかり引き出さなくては」みたいな意図のグラスよりも、ほんとうにそのワインの色とキャラクターを出してれるっていうところが相性的にはいいのかなって思いますね。

飾らないというか、気楽な感じというか。このオールマイティー感は本当にいいですね

シュピゲラウ:コンパクトというキーワードもでましたが、サイズ感については改めてどう思いますか?

藤木:ワイワイ飲むにはこのサイズ感はいいですね。あまり大きすぎると、泡や白だと、あまり相性が合わないものもでてくるかなって。あと好みもあると思います。僕的には、大きいグラスよりも小さいグラスが好きっていうのもありまして。色付けと言いうか、グラスの組み合わせで、どっちかの方向に引っ張られるよりも、シンプルでコンパクトな方がそのワインの表情を見やすいのかなって思います。

横川:スマートさもあると思います。飾らないというか、気楽な感じというか。このオールマイティー感は本当にいいですね。リーズナブルな価格もいいと思います。

藤木:シチュエーションもあると思います。ハイエンドなワインがハイエンドなレストランで飲まれるとすると、ナチュラルなワインは、友達と飲むっていうか、シチュエーションが、距離感が近いものなので、そういう意味でもサイズ感がいいと思います。飾らない感じで。

日常に寄り添うグラス

シュピゲラウ:ナチュラルワインには定番のグラスというか、決まったグラスって、はっきりとは決まっていないと思いますが、こちらはおすすめできますか?

横川:結構グラス、聞かれるんですけど、迷っている方も多いと思います。先ほどのバランスという点で、すごくおすすめできます。それから味わい以外にも重要な、丈夫さ。このグラスは程よい繊細さがあるのに、洗うときにそれを感じない。気楽に、日常に寄り添うグラスにはとても大切な要素だと思います。洗うのが大変なだけで、使うのもやめておこうかなって。

藤木:ホームパーティーとか、友達と家で飲むっていうときに、グラスのせいで友達呼びたくなくならないって、大事かもしれない(笑)。10人きても箱からバーとだして、翌日に洗ってっていう、すぐ飲めるって大事ですよね。ワインの方もそうですけど(笑)。

 

<スペシャルグラス シリーズ> エキスパートテイスティング(6個入)

¥6,480(税込)

https://shop.spiegelau.co.jp/products/detail.php?product_id=124

聡富樫

富樫 聡[Satoru_Togashi]

シュピゲラウ・ジャパン マーケティング部

カフェブームに乗じて、インテリア・テーブルウェア業界でキャリアをスタート。 市場調査でNYに赴いた際、某「食のセレクトショップ」に出会いファインフードに目覚め、勢いでそのお店に転職。 食と食器の関係を追及すべく、現在はリーデルのグループブランド、『シュピゲラウ』のマーケティングを担当する。

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